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髪のダメージの原因

 日用品大手のライオンは7日、「ゴワつき」「まとまらない」といった髪のダメージの原因が、毛髪内部の不均一な構造や内部の摩擦であることを突き止めたと発表した。この研究成果をもとに、毛髪を内部から補修する新たなヘアケア剤を9月27日に発売する。
 今回の研究は、ライオンビューティケア研究所(東京都江戸川区)が行った。髪のダメージは、いくつかの複合的要因が重なって起こることはわかっていたが、科学的にメカニズムは解明されていなかった。
 髪1本の太さは、直径70〜90マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートル程度。構造は、直径約10ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの内部繊維が無数に連なり、その間が潤滑成分であるCMC(細胞膜複合体)と呼ばれる物質で満たされている。
 髪のダメージは、毛髪の表面物質であるキューティクル(毛表皮)が傷つき、はがれることで、CMCが外部に流出して、初期段階の症状が起きる。この流出で、毛髪内部が、不均一構造になり、部分的に縮み、うねりが発生し、毛髪が「まとまらない」「広がる」といったダメージが生じる。
 そして、CMC流出は、毛髪を構成する内部繊維同士がこすれ合うことにつながり、そこで摩擦を生じさせる。これにより、内部繊維の動きが悪くなり、ゴワつきが起きてくる。これらにより、髪のダメージのメカニズムがほぼ突き止められたという。
 ライオンは、一連の研究から、CMCを補うことで、毛髪のダメージを補修できるという発想を得て、その代替成分を探索した。
 そこで、候補として出てきたのがヘアリキッドなどのヘアセット剤に配合されている「ポリオール誘導体」と呼ばれるエーテル系化合物だ。
 実験で、この化合物を、ダーメジを受けた毛髪に与えたところ、毛髪を構成する内部繊維間に浸透し、生じている摩擦を低減させることが、明らかになった。ダメージをもつ毛髪には、自然にポリオール誘導体が浸透していくという。
 ライオンは、ポリオール誘導体を中核成分とするヘアケア剤を開発。洗髪後、傷んだ個所に塗布するヘアトリートメントを9月から販売する予定だ。

         

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